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帳簿作成の流れ帳簿作成の目的は、取引の一つ一つを正確に記録することにあります。
そのためには取引が発生するたびに伝票を起こし、取引を帳簿に記帳します。
取引には、仕入、売上、経費、預貯金の出し入れなど様々なものがあり、帳簿にも現金出納帳、預金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳など様々なものがあります。
設立してすぐの会社にとってこれらすべてを作成することはとても大変なことです。簿記の知識を持った人も必要になります。
いわゆる「経理」とよばれる部署の仕事を見てみると、
毎日の業務には煩雑な業務がたくさんあります。
例えば、「現金の入出金と実査」もそのひとつです。スタッフの出張の清算や、日々発生する会社の小口経費の出金などがこれに該当します。通常、これらは金額が小さいことから「小口現金」として管理します。小口現金の管理者は、たいてい、小さな金庫を持っていて、そこに現金を保管しています。円単位での支払もありますので、出金する際には、領収書や清算書と支払金額を間違えないようにしっかりと確認することが重要です。清算したら、すぐに(仕訳)伝票を起こし、会計データとして入力(手書きの場合は、帳簿に記入)します。
そして1日の終わりには、手持ちの現金を実際に数えて(実査)、会計データの残高(帳簿残高)と一致しているかどうかを検証します。一致しないときは、帳簿への記入もれ、支払間違いなどが考えらますので、原因をつきとめます。
毎月の業務として、日々の経理処理を月ごとにいったん締めて、決算をする業務があります。
通常の決算と区別するために、月次決算といわれます。
月次決算は、その名のとおり、決算の月次版です。月次決算を行うことで、より早く会社の売上げや経費、もうけなどがわかるようになります。月次決算を毎月きちんと行えば、月の売上の推移などの比較もできるようになります。一方、月次決算では、日々の経理処理の中でミスがないかどうかもチェックします。時間が経過すればするほど記憶は薄れてきますので、早めのチェックが肝心です。
年に一回行う業務として、年末調整と決算書の作成、確定申告があります。
年末調整では、従業員などの1年間の給与に対する税金の確定作業を行います。扶養の確認や生命保険、損害保険などの控除証明書など、必要な書類を提出してもらいます。年末調整において作成する書類は、源泉徴収票・給与支払報告書・支払調書・法定調書合計表などがあります。
このように、経理の毎日、毎月の大変な作業をとおして帳簿が作成されていきます。
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